ひなたぼっこ会はアメリカの公立学校年度に合わせて9月から6月まで活動しています。先日、無事に2019年度、最後の会をzoomミーティングにて終わらせる事が出来ました。

今年度も沢山の貴重な情報をメンバーの間で交換する事が出来ました。また、子育て支援を目的とするNPO法人の「もみの木の家」さんと提携を結んで、「もみの木の家 ひなたぼっこ会」と名前を改め、場所も新たに、和やかな雰囲気で交流が行われました。

会員同士の情報交換に加え、バイリンガルスピーチセラピストの柴田未来さん、沖縄科学技術大学院大学でADHDの研究をしていらっしゃる古川絵美さんをゲストスピーカーにお迎えしての講演会も行われました。第一線で活躍される専門家の方々からのお話から多くの子育てのヒントを得ることが出来たと思います。

2020年3月からはコロナの影響で子供達の学校はオンライン授業に変わり、ひなたぼっこ会も3月以降はバーチュアルで行われました。

アメリカでの特別支援教育の形態の先行きが見えにくい中、メンバーがお互いにメールやラインで繋がり合って子育てをして行く事の重要さを再確認しました。

無事に1年を過ごす事が出来た事に心から感謝して、また来年度も皆様と情報やエネルギーを交換して行けたらと思います。

もみの木の家 ひなたぼっこ会

2020年2月のひなたぼっこ会は「アメリカのSpeech Pathology(言語療法)、バイリンガルの言語発達について」のテーマでバイリンガル言語療法士の柴田未来さんをお呼びして、お話をしていただきました。11名の方が参加し、皆さん大変熱心にお話を聴いていました。質問の時間が足りないくらいでした。お忙しい所、貴重なお話をして下さり、ありがとうございました!柴田未来さんのウェブサイトはこちらです。


モンゴメリーカウンティ公立学校が主催する保護者向けの特別支援教育セミナーが行われます。(英語)

日時:2020年1月29日 19:00~20:30

*セクション504プランのAからZまで

*個別教育プログラム会議の親の準備

*不安を持つ学生を支援するための戦略

*未就学児で使用する実用的なコミュニケーションスキル 

などがトピックのようです。詳細はこちらのサイトをご覧ください。

先日、このような質問がありましたので、簡単ではありますが、書き留めておこうと思います。

私の働く学校システムではスクールカウンセラーは各学校に最低一人はおり、Certificateを持っている元先生というバックグランドを持った方が多いようです。学校(高校、中学、小学校)によって、役割は変わってきますが、小学校では、実際に生徒にソーシャルスキルトレーニングのグループなどを行うのはスクールカウンセラーになります。また高校では、大学の入学願書提出のお手伝いなどもしてくれるようです。

アメリカのスクールカウンセラー協会のサイト
https://www.schoolcounselor.org/administrators/role-of-the-school-counselor

スクールサイコロジスト(臨床心理士)は修士号または博士号を持っている専門家で、査定をして、自閉症スペクトラムやADHDなどの教育的発達障害の診断をする事ができます。各学校に専属のサイコロジストがいますが、スクールカウンセラーの様に毎日その学校にいるのではなく、幾つかの学校を掛け持ちしている方がほとんどです。。私の働く学校ではスクールサイコロジストは査定をして診断をだし、学校システム内のどのようなプログラムに入ったら良いかなどを決める重要な情報を提供してくれます。また、生徒が教育を受けるために色々な事を勧めてくれます。(学校でどのようなアコモデーションを受けたら良いかなど)

ナショナルスクールサイコロジスト協会のサイト
https://www.nasponline.org/about-school-psychology/who-are-school-psychologists

余談ですが、サイコロジストも小児科医のように、発達障害の診断を下せますが、もし親御さんがお子さんに、注意力を向上させるための薬が欲しい場合、その処方ができるのは小児科医、または精神科医などのメディカルドクターだけになります。そして、ドクターが出した診断は医学的診断として、教育的診断とは区別されます。

アメリカではこのような専門家の役割は州や学校システムの方針によって変わりますので、あくまでメリーランド州モンゴメリー郡(MCPS)の例として紹介させて頂きました。

MCPSのスクールサイコロジストサービスのサイト
http://www.montgomeryschoolsmd.org/departments/studentservices/mentalhealth/psych.aspx?id=333012

アメリカの首都であるワシントンDCのメリーランド州側の郊外のエリアに位置するカウンティ(郡)の学校システムです。メリーランド州で一番大きなシステムになります。全米でも学力レベルが高く、特別支援教育も充実していて、生徒数が増え続けているのがカウンティの悩みのタネでもあります。


Montgomery County Public School (MCPS) ホームページ

http://www.montgomeryschoolsmd.org/



MCPS特別支援教育課

http://www.montgomeryschoolsmd.org/departments/special-education/

メリーランド州ベセスダを拠点に、スペシャルニーズやグレーゾーンのお子さんを持つ保護者の方、又はこの分野に興味を持つ方が日本語でおしゃべりや情報交換をできる場所として、活動しています。忙しい毎日でも、ぽかぽかのお日様を浴びながら、楽しくおしゃべりが出来るように、温かい気持ちになれるようにと「ひなたぼっこ」と名づけました。

メリーランド州モンゴメリー郡公立学校(Montgomery County Public School)の作業療法士(Occupational Therapist)、臨床心理士(Clinical Psychologist)、日本のソーシャルワーカーを中心として、様々なバックグラウンドを持った方もメンバーに入っております。

アメリカでの特別支援教育に関する情報を中心に、子育てに役立つアイディアなどの情報をアップしていけたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。