すっかり秋も深まった11月。


ひなたぼっこ会は今年度初、夜の時間に行われ、私、米国作業療法士の松田が「保護者のためのIEP勉強会」と題しまして、メンバーの皆様にオンラインセミナーをさせていただきました。


今年で3回目となるこのセミナー、今回は、私が先日、日本作業療法士学会でゲストスピーカーとして発表させていただいた、アメリカの移行支援についてのスライドも挿入してのプレゼンでした。


アメリカの特別支援教育制度の流れから説明して、IEP(Individualized Educational Plan-個別の教育支援計画-)の基本チェックポイントをレビューしました。そして、過去のセミナーで、メンバーの皆さまが共有してくださった、「IEPミーティングでのDo(やった方がよい事)Don't(やらない方が良い事)」などもシェアさせて頂きました。


今回も、メンバーの皆様から、お子さんのIEPミーティングでの貴重な経験の共有を伺いながら、リラックスした雰囲気で会は進みました。州外からの新しいメンバーの方からの質問もあり、州ごとに法律や制度が全く違うアメリカの特別支援教育を実感しました。


いつもながら、「プレゼンテーションは実は発表者の学びの場なんだなあ~」と、再認識させていただきました。


お忙しい中、参加してくださったメンバーの皆様、貴重な経験をお話ししてくださった方、本当にお疲れさまでした。


来週木曜はいよいよ、感謝祭(Thanksgiving)の祝日です。

どうぞ皆様、ゆっくりとした時間をお過ごしください。

気が付けば2021年度もすでに2回のひなたぼっこ会がズームで行われました。


9月「自己紹介と学校再開の様子」

1年以上のオンライン学校を経ての対面授業が始まって、ようやく自分の時間を持てた保護者同士(+専門家2名)で和気あいあいとおしゃべりを楽しみました。夏休みの間に日本に本帰国されたメンバーの方も、遅い時間だったにも関わらず、元気な様子を見せてくださいました。

コロナ以前は帰国された方がリアルタイムで会に参加されるとは想像もしなかったので、嬉しい限りです。

今年度のひなたぼっこ会は他州やイギリスにもメンバーがいて、新しい風が吹きそうです。


10月「子育て体験談~診断を受けるまで~」

メンバー4人の方に診断を受けるまでの経験談を共有していただきました。

それぞれが違う環境の中、ようやく診断までたどり着いた過程をお話ししてくださいました。

全ての皆さんに共通していたのは「診断を受けることに対してのネガティブな点は思いつかない」との事でした。

診断を受けて、お子さんに合った教育やセラピーが受けられるのは(大変だけど)有難いというお話を聞いて、改めて診断の大切さを感じました。

急なお願いにも関わらず、貴重な体験を共有してくださったメンバーの皆様、本当にありがとうございました。

ご報告が遅くなりましたが、2021年7月の会を持って、ひなたぼっこ会2020年度が無事、終了いたしました~。

有終の美を飾ってくださったゲストスピーカーは、メンバーアンケートでも大人気のバイリンガル言語療法士(Speech Language Pathologist)、柴田未来先生でした!


タイトルは「スピーチセラピストとは何か。バイリンガル児について」


アメリカで障害を持つお子さんを育てるときに、親が必ず持つ疑問に「日本語で話しかけてもよいのかしら?」「一つの言語に集中したほうが良いのでは?」があります。


未来先生は、そんな皆様の疑問に答えるかのように、ご自身の体験もふまえながら、たっぷりとお話ししてくださいました。


講演後での質疑応答はとても活発に行われ、時間が足りないほどでした。

未来先生も「こんなに質問を受けたことはないから嬉しい。」とおっしゃってくださいました。


日本語と英語のバイリンガル言語療法士さんがワシントンDCエリアにいてくださるのは、本当に助かります。


未来先生、お忙しいところ、ひなたぼっこ会のために講演してくださり、本当にありがとうございました!


2020年度も、無事に終えることが出来てほっとしています。


これもメンバー、ボランティア、ゲストスピーカーの皆様のおかげです。

本当にありがとうございました。



5月のひなたぼっこ会は、ブレイクアウトルームで小さなグループに分かれて、それぞれのトピックについて座談会をしました。

トピックは3つ:

   夏の予定について

   プライベートセラピーと保険について

   フリートーク

ズームでのひなたぼっこ会は1時間なので、それぞれのお部屋での時間は約15分。


ちょっと足りなかったかな~?と思いながらも、参加者のみなさんのお話に耳を傾けました。


ワクチン接種が進み、旅行の規制が緩和させているアメリカですが、まだ旅行する気分にはなれなかったり、楽しい夏の予定がありながらも、今までとは違う旅行・移動の形にまだまだ緊張感をぬぐえないようでした。他にも、学校が開催する補習授業に参加する予定のご家族もいました。今年の夏休みの過ごし方は、例年以上にバラエティーに富んでそうです。


プライベートセラピーと保険についてはアメリカの複雑な健康保険の仕組みに頭を抱えるメンバーの方も多いようでした。特別支援教育を受けるお子さんを持つご家族は、何かと医療費がかさみます。アメリカの医療費はとても高いので、保険をいかに上手に利用するかは、大げさに聞こえるかもしれませんが、死活問題です。このトピックについては、また機会を設けたいと思いました。


フリートークのお部屋でのお話では物足りなった方は残っていただいたのですが、話が尽きず、たっぷり延長した後(笑)、5月のひなたぼっこ会を終了しました。


ズームでの会は州外に引っ越してしまわれた方や、普段は遠くてなかなか来れない方も参加していただけられるので、「助かる」というお声もいただきました。


夏休みまであと1か月を切りました。オンライン、対面授業と、各家庭の選択によって形はいろいろですが、ラストスパートでお子さんたちの学習をサポートしていきましょう!


参加者の皆様、お忙しい中、たくさんのお話を共有してくださりありがとうございました。




なかなかブログのアップデートができなくてすいません。汗

ちょっと前の話ですが、2021年2月のひなたぼっこ会ではオンラインでIEP勉強会をしました。

毎年ほぼ恒例となっています。

メリーランド州の公立学校でOT(作業療法士)として働く私、松田直子がプレゼンをさせていただきました。

IEPとはInidividual Education Planの略で特別支援教育を学校で受ける生徒の個別教育計画のことです。

ひなたぼっこ会メンバーの方のほとんどのお子さんがIEPを持っていたり、これから受けるかもしれない法的文書です。

日本人の方にはまだシステム自体に馴染みがない方も多く、どのようにミーティングに臨めばよいのかわからない方のために、先輩ママさんたちからの体験談を踏まえながらの会でした。

「こうしたら上手くいった。」「これは失敗だった。」「こうするように心がけている。」という、貴重な体験を共有してくださいました。

時間の関係上、合理的配慮(Accommodation) やモディフィケーション(Modifiation)までお話しできなかったので、次回はこちらにフォーカスをしてお話してみようかなと思います。

メンバーの皆様、貴重なお話を共有してくださいましてありがとうございました。

8月の特別企画ひなたぼっこ会は、日本からのゲストスピーカーをお招きしてオンライン上で開催されました。

自閉症スペクトラムの息子さんをお持ちの、貴志しのぶさんです。

以前アメリカで3年間ほど生活し、アメリカの特別支援教育(中学校)に在籍後、日本に帰られて就労まで息子さんをサポートされました。現在はたすく株式会社(リンク参照)でメンターとして活躍していらっしゃいます。

有り難い事に、たすく株式会社の渡邊倫(さとる)先生も御参加下さり、参加者の方からの質問に丁寧に答えてくださいました。

「療育おたく」と御自身を謙遜される貴志さんの子育てについてのお話はアイディアと創造性、そして愛情に満ち溢れたものばかりでした。1時間の発表はあっと言う間に過ぎ、親として背筋がピンと伸び「明日からまた頑張ろう」と思えました。

コロナ禍でオンラインミーティングがしやすい環境になり、アメリカに居ながらも日本の情報をリアルタイムに得る事が出来るのは、海外に住んでいる家族にとって本当に助かると思います。

日本時間夜の10時から12時過ぎという夜遅い時間にも関わらず、貴重なお話をして下さり本当にありがとうございました。

DCこころのネットワーク/DC Japan Mental Health Network(DCJMHN)は米国・ワシントンDC近郊(メリーランド、ワシントンDC、バージニア北部)に住む日本人で精神衛生の分野における専門家(ソーシャルワーカー、カウンセラー)から構成されています。私達の目的は同じ精神衛生分野における情報・意見交換をしていく中でDC近郊に住む日本人の方へのより良いサービスを提供することです。ご意見・質問等はdcjmhn@gmail.comまでお願いします。

ジャムズネットは、ニューヨーク周辺の医療、福祉、教育、心理系邦人支援グループ同士の情報交換、相互連携の構築・促進を目的として2006年1月在ニューヨーク総領事館が協力し日系企業が支援する非営利団体(NPO)として設立されたネットワークです。海外在留邦人の心と身体の健康をサポートします。